今になってみると、計画を立てた当時、本当にセミリタイアしたかったのかと思うことがあります。
セミリタイアを考えている方が、改めて自分の気持ちを確認するキッカケになれば幸いです。
セミリタイアしたい理由を考える
多くの人がセミリタイアを考える理由
「職場での仕事・人間関係に疲れた」「家族の介護」「自分の趣味に没頭したい」「世界一周などの夢を実現したい」など、いずれも、仕事時間をほかのことに使う目的でセミリタイアを考えます。
その理由は「セミリタイア」する必要がある?
「必要に迫られたもの」や「前向きな理由」であれば「セミリタイア」を迷う必要はないと思います。
しかし、「職場での仕事・人間関係に疲れた」が理由の場合は、熟考したほうが良いです。
本当に必要なのは「セミリタイア」ではなく、ほかの選択肢かもしれません。
自分の健康面で重篤な問題がある場合は、休職もしくは退職して体調を整えてから、今後の選択をすることをお勧めします。
私がセミリタイア実現計画を立てた当時
セミリタイア実現計画を立てた10年位前は、
休日出勤や終電帰りも多く、毎日とても疲れていました。
仕事量や人間関係などのストレスも多く「とにかく休みたい」という感じで。
ただ、仕事は好きでした。
納期に間に合わせた時の達成感、お客様から感謝された時の嬉しさなど、
今では得ることのできないものばかりです。
今となっては、30代の時に転職しても良かったのではと思っています。
転職して、残業時間・休日出勤が無くなれば、セミリタイアを考えなかったかもしれません。
私がセミリタイアしての実感
私の場合は、家族の病気→離職→自分の更年期障害の症状という流れで、セミリタイアしました。
10年前なら「転職」が正解でしたが、
セミリタイアを決断した昨年の9月時点では「セミリタイア」で正解だったと思っています。
今はのんびりマイペースで過ごせて、生活の満足度は高いです。
ただ、時々、仕事をしていた時の充実感をもう一度、味わいたいと思う時があります。
少し前に話題になった「FIRE卒業」。
私は卒業する予定はありませんが、仕事に復帰した方の気持ちは理解できます。
もし、私が希望する仕事に復帰できたとしても、給与面などの待遇は悪くなるでしょう。
自分にセミリタイアは必要かを再確認する
あなたに必要なものは?
今のツライ状況から解放されたくて、セミリタイアしたいと思っている場合、本当に必要なのは「転職」や仕事は収入を得る場と割り切って楽しめる「趣味」「学び」などの可能性も高いです。
もう一度自分の気持ちを整理してみることをお勧めします。
人間関係に疲れた方に考えてほしいこと
セミリタイアは、自分が事業主になる以外は、勤務時間の長さが変わるだけで、人に雇われて仕事をするという意味では「会社員」と変わりません。
多かれ少なかれ、仕事と人間関係のストレスはあります。
今、抱えているストレスの度合いにもよりますが、そのストレスから気を逸らせる趣味や楽しみを持てるかを自分の中で探ってみると良いかもしれません。
満足できるのは半年程度の可能性も
ツライ状況から解放されて、最初のうちは楽しいかもしれません。
大手企業にお勤めの方や仕事内容が気に入っていた方などは、時間が経つにつれて、辞めたことを後悔する方が多いです。
本当に今の仕事と社会的地位を失っていいのか、自分に再確認したほうが良いでしょう。
辞めると今の立場に戻ることは難しい
年齢が若い方や高いスキルを持つ方は、辞めても次の職場も良い条件で見つかる確率は高いです。
しかし、それ以外の方は、前の勤務先と同程度以上の条件で働ける確率が低くなります。
さらに、離職して空白期間が長くなると、条件の良い仕事を得ることは厳しいです。
フルリタイアできる経済力がある方以外は、慎重に結論を出すことをお勧めします。
おわりに
今回は「セミリタイア」ではない、ほかの選択肢が正解の方もいらっしゃるかと思い、この記事を書いてみました。「セミリタイア」というと、ラクで楽しいというイメージを持つ方が多いですが、実際に実行して後悔している方がいるのも事実です。
皆さんが自分が納得できて後悔しない決断ができることを祈っております。